image/damage/ただのみきや
 
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形はゆっくりしている
得るための時間を内に秘め
理を比喩的に体現する
来続けて在り続けて去り続ける
停止した動態のゆるやかな継続
辺りを歪めるほど
あやうく保っている





冬の日差しが奥まで踏み込んで来る
こちらの不用意にも気兼ねせず
にわかに悲哀を照らしてくれる
暗い格子の向こうでいつまでも
気狂いを孕み続ける女の白い脚





 光を拭う
止めどなく揮発する
音の香
  精液は
眠らない月への投身
突き出した
   脊髄から蝶は眩く
      覚める
   虹色の乱数
   みだらな綾と
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