下本/黒川排除 (oldsoup)
 
ぬ誰かに託した
大した音も立てず流れた水や水が染み込んだ土を見送った後
手元に何も残っていないことに気付いてわたしは困惑した
そして気付いたのだ!あれこそわたしの涙だったんだと
すごくものすごく悲しかったがもう泣く事は出来なかった
余計に悲しかったし余計な水も無ければ掘り返す土も無く
やけくそにはつらつとしてみたもちろんはつらつらつらつら
つらつらとそのことを書き留めておくべきかどうか悩んだ
異常な感触すらどうでも良かったがそれ自体は異常だった
異常なようで実に異常だったが取り扱いに異常は見当たらず
むしろ取り扱われた取り扱い物品に取り扱いの義務があった
尊重されるべき義務は
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