詩の日めくり 二〇一八年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
非情の美女(ラ・ベル・ダーム・サン・メルシ)』11、中村健二訳)とあった。

 いま、日知庵から帰ってきた。きょうから寝るまえの読書は、この下品な表紙の『ラブストーリー・アメリカン』(新潮文庫・柳瀬尚紀訳)である。ひじょうに楽しみ。きっと、人間がどこまで薄情で下品かってことが書いてあるような気がする。先入観だけどね、笑。この表紙を見ると、そう思えてくるのだ。


二〇一八年九月三日 「ラブストーリー、アメリカン」


 短篇集『ラブストーリー、アメリカン』、やっぱり、へんな短篇集みたい。冒頭の作品から、いきなり、妹のバービー人形とセックスするお兄ちゃんのお話だ。キャシー・アッカー
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