詩の日めくり 二〇一八年九月一日─三十一日/田中宏輔
手放さなかった作家である。『歌の翼に』『M・D』『ビジネスマン』『334』『人類皆殺し』『キャンプ・コンセントレーション』『プリズナー』は傑作である。なかでも『歌の翼に』は群を抜いて傑作である。『ビジネスマン』も群を抜いている。
二〇一八年九月十三日 「茂木和弘さん」
茂木和弘さんから、詩集『いわゆる像は縁側にはいない』を送っていただいた。一行一行の詩句が短く簡潔で、かなりレトリカルな展開をしていくのに読みやすくて、読んでて新鮮だった。簡潔でレトリカルというのは、新鮮な驚きを感じさせられた。詩を読んでいて、潔いといった言葉がふと浮かんだ。
二〇一八年九月十四日 「ど
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