詩の日めくり 二〇一八年九月一日─三十一日/田中宏輔
「どくろ杯」
金子光晴の『どくろ杯』を読み終わった。徹夜した。読みにくかったけれど、字が詰まりきりで、会話部分がほんのわずかしかなく、ぜんぶといってよかったほどほとんど字詰まりだった。でも、金子光晴の記憶力はすごいね。びっくりした。76歳で、鮮明に2、30代のことをとことん憶えていた。
あさから病院にいくので、このまま、恐怖とエロスのアンソロジー第2弾『筋肉男のハロウィーン』を読もう。これは、一、二か月くらいまえに、堀川五条のブックオフで108円で買い直したもの。例によって、収録作品をひとつも記憶していない。新刊本を買ってるようなお得な気分だ。おもしろいかなあ。
二
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