書き換えられ続ける譜面の擦れた紙面が鳴くような音を立てる/ホロウ・シカエルボク
 
私のアテイチュードは彼らを酷く苛立たせるらしい、でもそんな出来事にいったいどんな落とし所を設ければいいというのだ?だから私はなにも知らないふりをしてのほほんと生きている、私にはそれが一番楽なことなのだ、どちらがどうなんていうつもりもない、それぞれがそれぞれの良しとするところで生きていけばいいじゃないか、私はそう考えるのだ、でも相手は時にはそんなふうに考えてはくれない、そんなことはどんな小さな世界で生きていたって数えきれないほどたくさんある、だから私は数にしないことにしたのだ、数えるほどの意味もない場所に、そうした現象を放り込んだのだ、そんなことをしながらずいぶんな時を生きてきた、きっともう少しそん
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