書き換えられ続ける譜面の擦れた紙面が鳴くような音を立てる/ホロウ・シカエルボク
 
ぶるばかりで、そのくせ大事なことはなにひとつ喋れない哀れな知能だ、だからみんな派手に語ることはせずに自己弁護ばかりに躍起になってしまう、取り繕う姿以上にみっともないものなどこの世にはないというのに!もう彼らが、本当はそういうことなのだということを知っているのかどうか私にはわからなくなってしまった、なにもかもわかっていながら道化ているのかもしれないと初めは考えていたが、どうやらそうではないらしいと一度疑ってしまってからはどんなふうにも結論づけることが出来なくなってしまった、そもそも私は、他の人間が一体どんなことを考えて暮らしているのかということについてどんな興味もモテないでいるのだ、そしてそんな私の
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