パンドラの筆跡/あらい
 
我ら
         、牢獄の民の咽頭に花と散った。
      とんだむかしを拡大鏡にうつした
        緑地は 流砂の肌を曝し
 浮き出る?を撫でるように 嘔吐く、

この手でだきあげるは
あなたは わたしなの

 腐った思い出をプレートに並べて、
 そして跡形もなく崩れ去る
と            すがすがしく目覚めるなら、
きは、                 悪くは無い。
    淫売を重ねる暗い道を照らす朱は
    終幕のように綴じられるとしても

「 瑞雲で有れば好いのに 」

  言い淀んだのは溶け残った琥珀糖で
  ずっとひか
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