パンドラの筆跡/あらい
 
ひかりは弧をえがいていたが
  ただ 夢のようだと思えばよかった

十三月に総て延べチギレユク、ひとかけの意味も知らずに

          未だしゃべり足りないひな鳥が
          新たな母を呑み込んでは
     また、とべずに啼いています

     そんなわざとらしい愛を熨せ
   ずっと奔らせていたい、我儘な時針に似せ
 おいおいと泣いている、さわりすらも訪トわずに
 栞の如く焼き尽くす旨、胡蝶のルーツを手繰る

思考は星状に受胎している 雲海の果て、その海路図の焦点
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