鬱血のアウトサイド/ホロウ・シカエルボク
 
たやつら、機銃掃射で蹴散らせてやればきっとスッキリするだろうな、ホルマリン漬けにされたサンプルたちの視線、あいつらはきっと、その中で過ごした時間のことしか考えていないのだろう、その記憶は、死なのか、生なのか?埃と、流れることの無くなった時間の積もる廊下を、軋みを気にしながらずっと歩いていた、君の言ってることは正しいかもしれない、だけどその尺度が短過ぎることが気に入らない、だから俺にとってそれは真実ではないということなんだ、いつだって衝動でありたいって前に言ったろ、それは制限を設けないということなんだ、時によってそれは美学と呼ばれることもままあるけれどね、得てして真実なんてものは、あとで考えてみれば
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