詩の日めくり 二〇一八年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
訳)

 というのは、瞬間というものしか存在してはいないからであり、そして瞬間はすぐに消え失せてしまうものだからだ
(ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』25、菅野昭正訳)

きみが生きている限り、きみはまさに瞬間だ、
(H・G・ウェルズ『解放された世界』第三章・3、浜野 輝訳)

一切は過ぎ去る。
(ニーチェ『ツァラトゥストラ』第二部、手塚富雄訳)

愛はたった一度しか訪れない、
(フエンテス『脱皮』第二部、内田吉彦訳)

二〇一八年六月二十五日 「断章」

心のなかに起っているものをめったに知ることはできないものではあるが、
(ノーマン・メーラ
[次のページ]
戻る   Point(11)