初冬の朝/山人
 
小事業所でありながらもその代表であるという事をあらためて考えていた。安静期間中は、二十年前に設置した家業のサイトをチェックした。はからずも、家業のサイトというより、趣味をメインにしたような発信は、広くお客を誘客するものではなかった。なので、そういう部分を訂正し、久々に訂正を加えた。そして、私の本来のルーツは蕎麦職人であり、もう一度元となる、ダシ汁のベースを作ったり、出汁の配分などを明確に数値化してみた。つまり、この安静期間は、私の今後のわずかな可能性を抽出してくれた期間でもあった。
 言えることは、残りの人生を全開で走ってはいけないということだ。いくつかの選択肢を残しつつ、手探りしながら七割程度
[次のページ]
戻る   Point(4)