初冬の朝/山人
。弱いから負ける、というのは、正しい究極的論点だが、なぜ弱いのか?という部分では多くの問題があるのだろう。
私の怪我の要因は、安全面での基本的なものの欠如であったと私的に断定している。一見、安全のようでもあるが、そこにおごりがあった。これに尽きる。基本的な安全よりも、作業効率を優先していたに他ならない。結果として、神はその誤った考えを改めるにふさわしい、禍(わざわい)をプレゼントしたのだ。
なにかのトラブルを、逆に何かのメッセージとする考えもあるようだ。それを考えるとこの安静期間中に、いくつかの気づきがあった。それは本来自分は何者であるかという根本である。一応家業を持ち、米粒のような矮小事
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