詩の日めくり 二〇一八年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
いたら、楽しくて仕方ない。ほんとうのことを言おうか。ぼくは詩人などではない。言葉の加工職人なのだ。「旦那が壁にカラフルな色を塗ったので漁師の妻は失敗しなかった。しかし、その伝説は、実際には、中世のペストの話を加えたものであり、汚染された住民たちは白い色でコーティングをして感染していてもしていなくてもその地域には白い色が塗られている。」

頭を刈ったのでお風呂に入る。出たら、飲みに出ようかな。


二〇一八年二月二十七日 「きみの名前は?」


 きょうは夕方から、先駆形の詩をつくっていたころの気分になって有頂天だった。まだ詩がつくれる。おもしろいほど、たくさんつくれる。才能って、涸
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