詩の日めくり 二〇一八年一月一日─三十一日/田中宏輔
ば」の特集号で、ぼくの詩が採り上げていただけるのだけれど、メールのやりとりだけでも何十人となさっておられるのだと思うと、気が遠くなるような気がして、雑誌の編集って、すごいたいへんなお仕事だなって思った。ぼくも、同人誌の Oracle の編集長をしていて、何万枚ものコピーをして、それを上梓するために印刷所に持って行ったりしていたことがあるけれど、いま思い出しても、ぞっとする経験だった。
『マールボロ。』は、シンちゃんに、東京にいたときの思い出をルーズリーフに書いてと言って書いてもらった言葉を、ぼくが切り刻んでつないだだけの作品で、引用だけでつくった詩のなかでもとくべつな作品だった。それを読んだ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(13)