三途川/田中修子
 
右手はずっと自分のそこをなぶっていました。
 ゆっくりと大きくなってゆきました。
 わたしはそれを口で愛撫しました。男がいっても、ぴくぴくとそこは動くだけで、なにも出てきませんでした。

 わたしはいま十六です。
 髪の色がなぜか真っ白です。一昨年の冬、樽の中に入れられて、水責めにあった夜からそうなりました。

 わたしは自分の腕を切り刻んだ事があります。赤いものが出てきて、月のものが違うところから出てきたようだと思いました。
 それからいらっしゃいますお客様は、みな優しい方ばかりでした。傷がふえると嘗めてくれました。何もしないで帰って行かれるお客も増えました。
 楼主は、わたし
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