詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日/田中宏輔
外から来るもの
中から来るもの
外からくるものが問いかけであることもあるだろうし
外からくるものが答えであることもあるだろう
中からくるものが問いかけであることもあるだろうし
中からくるものが答えであることもあるだろう
いずれにしても
くるのだ
と思う
どこへ
わたしというところへ
わたしという場所に
ふいにやってくるのだ
ふとやってくることが多いのだ
学生時代でも
いまでもそうなのだが
わたしは
わからない数学の問題を
ほっておくことが多かった
答えを見ないでおくのだ
すると数日で
遅くても一週間くらいで
ふいに
解き方がわかるということがよくあった
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