詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
ったのだ
無意識部分のわたしが
つねに
別の無意識部分のわたしに問いかけているのだろう
無意識部分のわたしが
別の無意識部分のわたしに答えようとしているのだろう
いや
答えているのか
外と中
顕在意識と潜在意識とのあいだの応答も
問いかけと答えに近いところがあるかもしれない
応答といま書いたが
応答と
問いかけと答えでは
ちょっと違うか
ちょっと違うということは
やはり似ているところが
同じようなところがあるのかもしれない
ちょっと違うか
ちょっと違うのは
わたしのパジャマ姿だ
上と下と違うではないか
ちょっと違うどころやない
ぜんぜん違うではないか
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