詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
クスロスの詩句で、気になっていたけれど、ルーズリーフには書き写そうとは思わなかったけれど、きょうになって、やっぱり書き写そうと思った詩句だ。
水はおなじことばをかたる。
なにかおしえてくれたにちがいない
これらの年月、これらの場所で
いつもおなじことをいっている。
(ケネス・レクスロス『心の庭/庭の心』?、片桐ユズル訳)
ぼくも、これまで自分の詩や詩論で、「水」を潜在意識にあるもの、或いは、潜在意識そのものとして扱ってきたので、このレクスロスの詩句には、とても共感できたのだった。
よい詩を読むと、いや、すぐれた小説もなんだけど、頭が冴えて、眠れなくなる。つらいなあ
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