詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ら帰ってきた。帰り道、雨のなか、頭のなかでは、スターキャッスルのセカンドのさいしょの曲が鳴ってた。これぞ、プログレって感じの曲だ。雨が降っている。雨で思い出したけど、琉球泡盛に「春雨(はるさめ)」っていうのがあって、日知庵のカウンターの上に並んでいた酒瓶のひとつなんだけれど、あ、写真は、ぼくの目のまえに置かれたお酒と肴の唐揚げとサラダスパゲッティなんだけど、「春の雨」って書いて、どうして、「春雨(はるさめ)」って読むんだろうって、お店のなかで、バイトしてる男の子に訊いたら、わかんないという返事があって、「どうして子音のSが入ったんだろうね?」って言って、「知ってるひとが、いるとは思うん
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