詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
十二月十七日 「日付のないメモ」
違いが勝手に脳に生じさせていたのであろう。これではおかしいか。脳が違いを生じさせていたのではないのだろうと推測されたのでそうつづったのだが、ドラッグのせいで、かすかなふつうなら気づかないなにかがおかしかったのだ違いが脳に生じさせていたのだったなにかがおかしかったのだふつうなら気づかないかすかなドラッグのせいで違いが脳を生じさせていたのだった。ドクターを見つけたとき
二〇一七年十二月十八日 「ケネス・レクスロス」
ジュンク堂で、ケネス・レクスロスの翻訳詩集を買った。そのあと病院の待合室で読んでたんだけど、まだ20ページしか読んでい
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