詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
のようにすばやく足を運んでいるのであった。
壁から〜する人々がにじみ出てきた。
いや、わたしのほうが違う部屋に移動したのであった。
二〇一七年十二月十四日 「いまふと思いついて、メモするのが面倒なので、直接書き込む。」
ぼくが書きつけた言葉について、言葉自体が
ぼくが知っていると思っている以上のことを知っている可能性について
思いを馳せること。
それが明らかになるときに、言葉はぼくのこころの目を開かせたことになる。
あるいは、こう言い直すことができる。それが明らかになったとき、ぼくは
新しいこころの目をもつことができるのだ、と。
新し
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