詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
う 。
ひとを幸せにする義務を果たしたら、 自分が幸せになる権利を持てる。 みんな義務も果たしてるし、 権利もぜんぜん無視されていないと思う 。
ひとを悲しくする義務を果たしたら、自分が悲しくなる権利を持てる。みんな義務も果たしてるし、 権利もぜんぜん無視されていないと思う 。
二〇一七年十二月十三日 「2011年3月27日のメモ」
股間に蝙蝠が棲んでいることを、どうして知っているの?
詩のなかに、流れる川の水について書く前に
流れる川の水が詩のなかで囀り流れていたのだった。
まるで道路自体が殺到するかのように
人々は一つの生き物のよ
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