詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
きょうも、スタージョンの短篇集を読んで寝よう。きのう読んだ「熊人形」すごくよい。むかし読んだときもよいと思ったけど。残酷な感じとナイーブな感じがちょうどよい感じでブレンドされてて、まったく記憶にはなかったけれど、読んだら数ページで全内容をすぐさま思い出した。スタージョンの傑作だ。
いま、ユーミンを聴いている。「守ってあげたい。」フトシくんとのカラオケの思い出だ。すべては去りゆく。思い出だけが残る。いや、思い出だけが、ぼくたちのことを思い出すのだ。思い出に思い出されないものは、どこにあるのだろう。それもまたぼくたちといっしょにあるのだろうけど思い出されない。でも、まあ、ふと思い出されることも
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