夢明列車より/津煙保存
 
した者は如何にして進むだろう)}
(進むことを為さなくなるだろうか)


 
                。

 蓮の喩えをおもう。
 蓮は、泥地に根を張る。

 茎を伸ばし、大きく花弁を開く。

 走り去り、通り過ぎた駅。
 いくつもの昨日や明日、見知らぬ場所や人。

 わからない。変わらない。

 明日に向かいながら今日を過ぎ、
 昨日を思いながら明日を描き、


 この体と心は接続する、
 連結部はひんやりつめたく、
 ときにあたたかい、
 明滅のシグナル、
 をくりかえす。

           。

 日々の泳法により変幻
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