詩の日めくり 二〇一七年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
っと毎日、死者が出てくる怖い夢や、ぼくが人に殺されたりする
血まみれの悪夢の連続だった。
今年のはじまり、こんな夢で、とても心配だけれど
病気が進行している兆候だったとしたら
怖い。
きのう書かなかったけれど
おとつい
若い詩人を見送ったあとの記憶がなくって
目が覚めたら、ふとんのなかにいた。
ぼくはガレージのところで詩人を見送ったところまでは覚えているのだけれど
ふとんをひいた記憶などまったくなくって
これで、ことし、気を失ったり
記憶をなくしたりするのは、2度。
禍転じて福となればいいんだけれど。


二〇一七年十一月二十七日 「人間は
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