詩の日めくり 二〇一七年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
つかなかったので、俳句もどきのもの、即席で書いた。

捨ててもまた買っちゃったりする古本かな
なにもかもありすぎる捨てるものなしの国
あのひとはトイレで音だけ捨てる癖がある
目がかゆい目がかゆいこれは人を捨てた罰
捨て台詞誰も拾う者なし拾う者なし者なし
右の手が悪いことをすれば右の手を捨てよ


二〇一七年九月七日 「進野くん」


いま日知庵から帰ってきた。日知庵では、進野くんと1年ぶりに出あって、笑い合った。


二〇一七年九月八日 「ノイローゼ占い。」


ノイローゼにかかっている人だけで
ノイローゼの原因になっていることがらを
お互
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