詩の日めくり 二〇一七年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
くの目から見ても
めっちゃもてる感じやのに。
なにが人を孤独にするんやろうか。
孤独でなければ、へんな趣味に走らないと思うんやけど。


二〇一七年九月十六日 「大きな熊のぬいぐるみ。」


P・D・ジェイムズって
クマのプーさんが好きなのかな。
彼女の作品を読んでいると
かならずといっていいほど大きな熊のぬいぐるみが出てくる。
いま、引用だけの長篇詩のためのメモも同時にとっているのだけれど
ジェイムズの本からは、いくつも
「大きな熊のぬいぐるみ」のところをとっている。
ジェイムズの小説は密度が高いから読むのが時間かかるけれど
時間をかけたぶ
[次のページ]
戻る   Point(12)