隠喩と論理形式/葉leaf
 
カテゴリーに沿っていると言い換えることも可能である。)だから、シンタグム関係の成否ということで隠喩を分類することはできない。そこで、論理形式という概念を持ち出してみると、それは品詞カテゴリーと意味カテゴリーにわかれ、後者の意味カテゴリーこそが、隠喩を分類するのに役立つ。そして、意味カテゴリーを破る隠喩M3こそが詩において重要である。
 M3は隠喩の一部である。だが、対象を隠喩に限定せず、およそ意味カテゴリーを破る記述全体(Bとしよう)を考えてみたらどうだろうか。それらはすべて隠喩であるといえるのだろうか。また、それらはすべて詩において美を創出するのだろうか。
たとえば、「毛糸の愛を飛ぶ」という
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