隠喩と論理形式/葉leaf
ー」と「意味カテゴリー」に分類している。たとえば「投げる」という他動詞はその前に「ボールを」などの言葉を必要とするが、それが「投げる」の品詞カテゴリーである。ある語が他の語と、ラング(文法の意)的に許容される結びつきをしている場合、その結びつきの形式が品詞カテゴリーである。だから、「夢ところで食べよう肉が」は、語の品詞カテゴリーに沿わないものなのである。それに対して意味カテゴリーとはより厳しい形式である。「僕は夜を食べた」を考えると、夜は食べられるものではないので、「夜を食べた」は「夜」あるいは「食べた」の意味カテゴリーにはそぐわないものとなる。意味カテゴリーは対象の論理形式と似ていて、たとえば花
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