詩の日めくり 二〇一七年五月一日─三十一日/田中宏輔
み合わせもいいかも。ぼくの悪い癖が出てる。エリオットでも笑っちゃったんだけど、大手拓次のものでも、まじめに書いてあるところで笑ってしまうんだよね。ぼくの性格というか、気質の問題かもしれないけれど。エリオットの『荒地』なんて、笑うしかない、おもしろい詩集だと思うのだけれど、だれも笑うなんて書かないね。
二〇一七年五月九日 「言葉」
ぼくが言葉をつなぎ合わせるのではない。
言葉がぼくをつなぎ合わせるのだ。
二〇一七年五月十日 「ウルフェン」
きのう寝るまえに、サリンジャーの『マディソン街のはずれの小さな反抗』(渥美昭夫訳)を読んだ。なんの才能も、とりえもない
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