?文集*−ノコラズセカヰの子守唄(ララバヒ)−〈構成中・・・〉/大゜揮∞ ?ぴろき∞?
 
分自身以外への存在への渇望があれば、彼、又は彼女は、飲み込まれた海中から浮かび上がって、たとえ、たった一人孤独であっても世界の水面を漂うことはできるはずだし、人生の本質はそんな漂流からなっている。僕が本当に誰かに伝えたいことはもしかしたら、本当は皆が既に知っていることなのかも知れないと思うことがある、特に夕暮れ時に列車に揺られて知らない街を旅している時なんかがそうだ。時間の流れと質が変わってしまって、自分が自分自身を本当に世界と一つの存在としてあることができる瞬間の魔法の中で、僕は一人、自分自身が一緒に列車に揺られている人達だけではなく、この世界に存在しえる全ての人達と一つになっているという現実に
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