?文集*−ノコラズセカヰの子守唄(ララバヒ)−〈構成中・・・〉/大゜揮∞ ?ぴろき∞?
して完全自己保存する理性の存在「ルマ」を造り上げた。それから幾年かの月日が経過してもルマは自身の意識が自身の自由であると理解していなかった。ただそうプログラムされていたのだ。燃え尽きる前の翳のように、少しづつだがルマも自身の自己が宇宙全体に起因しているという事実を認め始めていた
その場所にはこれといって取り立てて特徴的なところなど無いに等しかった、僕と同じように。そう言ってしまうと僕の置かれた、ある種、特殊な立場と状況の持つ意味合いがうまく伝わらないかもしれない。けれど、どんな人間であっても、いざ口に出して自分自身の持つ特徴を数え上げていくと、それが究極的には自分自身ではなく、そして究極的に
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