?文集*−ノコラズセカヰの子守唄(ララバヒ)−〈構成中・・・〉/大゜揮∞ ?ぴろき∞?
 
らコミュニケーションに使われる体表(ヴィ)文字(モコ)を無作為に爪弾いて煙のように大気へ拡散、昇華させながら、
ンテュアの意識は肉体(ソーマ)の束縛に抗うかのように思索の底へと深く深く沈んでいた。
思索といっても口話する時のように言葉を用いてではなく、動物や植物や鉱物、その他のあらゆる生命物質がそうあるように非言語思考の裡にいるのだった。
海を見下ろす古びた白塗りの壁に四方を囲まれた部屋でベッドに仰向けに横たわり、天窓から臨む眩いような青空をどこまでもどこまでも見つめている、という記述は一面でンテュアの現在を捉えていた。ただ、ンテュア自身が実際にこの世界のどこにいるのかと言えば、答えはその眼
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