とはいえ瞬く間に喉は渇きを覚えるだろう/ホロウ・シカエルボク
な孤独、それはベビーベッドの上にあるのだ、自販機のゴミ箱に炭酸のボトルを捨てる、ここに来るまでにあとふたつ自動販売機を見かけたけれどそのどちらもゴミ箱は溢れかえっていて捨てる余地がなかった、「家庭ごみを捨てないでください」とゴミ箱には貼ってあった、きっと誰も言うことを聞いてはいないのだ、守ることよりも裏切ること、それがホットだと考えている人間は想像もつかないほどたくさん居る、出来ないことを美徳のように吹聴するのは自分自身を出来ない側だと認めたくないからだ、現在地を容認する、それが賢い生き方だと心から信じている、そしてそんな人間が溢れかえれば、社会は自然とそいつらとの為のシステムとして成り立っていく
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