牙をむいた虎/viraj
青春の一時の楽しみなんかじゃない。
愛は宝石のようだ。
本物はめったに見つからない。
愛の名の下に、奪い合い与えずに搾取しあう地上の人たち。
もう、私は過去はいいんだよ。
あんな胸しまってた思い出も色あせて、
枯れた花のよう。
泣いたっていいんだよ。
僕の魂よ。
泣いたっていいんだよ。
大晦日にあの子と誓った永遠の愛。
天使に見えたあの人の優しい笑み。
あの一夜の美しい肉体の交わり。
帰ってきて頭がはっきりしないくらい濃密な官
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