詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日/田中宏輔
ことはよくありそうで
よく目にもしてそうな
感じがする
二〇一六年十三月三十一日 「『象は世界最大の昆虫である』ガレッティ先生失言録(池内 紀訳)を買う。」
そこから面白いものを引用するね。
「もしこの世に馬として生まれたのなら、もはや、やむをえない。死ぬまで馬でいるしかない。」
「この個所はだれにも訳せない。では、いまから先生がお手本をおみせしましょう。」
「古代アテネの滅亡はつぎの命題と関係する。すなわち─「これ、静かにしなさい!」
「アレキサンダー大王軍には、四十歳から五十歳までの血気盛んな若者からなる一隊があった。」
「ペル
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