詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
・シリーズの一巻で、カヴァーがかわいいので、捨てられないけれど、笑。


二〇一六年十三月二十八日 「意識と蒸し器」


意識と蒸し器

無意識とうつつもりで
蒸し器とうつ
でも、こうした偶然が
考えさせるきっかけになることもある。
常温から蒸し器をあっためていると
そのうち湯気が出てきて
沸点近くで沸騰しはじめると
やがて、真っ白い蒸気が細い穴からシューと出てくる。


二〇一六年十三月二十九日 「偶然」


うち間違い

という偶然が面白い。
これって、ワープロやワードが出現しなかったら
起こらなかった事柄かもしれない。
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