詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
のこころを引くことにもなるのだ


二〇一六年十三月二十二日 「句点。」


彼は O型
なにごとにも
さいごには句点を置かずにはいられなかった。


二〇一六年十三月二十三日 「やめる庭」


もう、や〜めたっ!
って言って
庭が
庭から駆け出しちゃった。


二〇一六年十三月二十四日 「木や石や概念は、孤独ではない。」


木や石や概念は、孤独ではない。
それ自らが、考えるということがないからである。
人間は、じつに孤独だ。
もちろん、しじゅう、考える生きものだからだ。
しかも、どんなに上手く考えるコツを習得していても
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