詩の日めくり 二〇一六年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
いうことは、醜いと思っていた。
でも、齢をとっていても美しいひとを見ることができるようになった。
というか、だれを見ても、ものすごく精密につくられた「もの」
まさしく造物主につくられた「もの」という感じがして
ホームレスのひとがバス停のベンチの上に横になっている姿を見ても
美的感動を覚えるようになった。

朔太郎が老婆が美しいだったか
だんだん美しくなると書いてたかな。
むかしは、グロテスクな、ブラック・ジョークだと思ってた。


二〇一六年十二月四日 「おでん。」


 きょうは、大谷良太くんちで、おでんとお酒をいただきました。ありがとうね。おいしか
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