詩の日めくり 二〇一六年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
しかったよ。ごちそうさまでした。


二〇一六年十二月五日 「与謝野晶子訳・源氏物語で気に入った言葉 ベスト。」


「長いあいだ同じものであったものは悲しい目を見ます。」

この目を、状況ととるのがふつうだけれど
ぼくは、ひとの目としてとっても深い味わいがあると思う。
つまり「悲しい眼球」としてね。


二〇一六年十二月六日 「平凡な一日。」


 まえに付き合ってた子が部屋に遊びにきてくれた。コーヒーのんで、タバコ吸って、チューブを見てた。平凡な一日。でも、大切な一日だった。


二〇一六年十二月七日 「睡眠時間が伸びた。」


いま日知庵から
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