詩の日めくり 二〇一六年十二月一日─三十一日/田中宏輔
が言った?」
時間を逆さに考えること。
事柄を逆さに書くこと。
理由があって結果があるのではない。
結果しかないのだ。
理由など、この世のどこにもない。
みんな、死ぬのだと、だれが言った?
二〇一六年十二月十七日 「ルーズリーフに書かない若干のメモ。」
どの作品か忘れたけど、スティーヴン・バクスターの作品に
「知的生物にとっての目標とは、情報の獲得と蓄積以外にないだろう」
とある。
またバクスターの本には
詩人はどう詠ったか──「知覚の扉が洗い清められたら、すべてが
ありのまま見えるようになる、すなわち無限に」
という言葉を
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