スニーカーの思い出/番田
高校時代はあれだけ好きだったスニーカーを今ではどうとも思わないのは、歳をとったからなのか、そもそも、それほど流行っていないからなのだろうか。よく学校帰りに見に行っていたのは地方のスーパーの靴売り場の中だ。そもそも僕はエアジョーダンが1万5千円と高いので買えなかったけれど、スニーカーを好きになるということは、不思議なことだった。しかし、様々な素材や色で彩られたスポーツシューズに何の興味も小学生の頃や中学生の頃は覚えなかったのに、でも、特に競技用というわけでもなく、ビジネス用としてでもなく作られたそのデザインに魅了されるということは不思議なことだ。大人になっても、それからは時々買っては履いたりしてはい
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