詩の日めくり 二〇一六年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
に、アンソロジー『恐怖の愉しみ』上巻のつづきを読もうかな。


二〇一六年十月十五日 「右肘の激痛」


 きょうは、右肘の関節の痛みで夜中の2時過ぎに目がさめてから寝ていないので、ちょっと昼寝をしようと思う。


二〇一六年十月十六日 「キッス」


 青年が老女にキッスした。老女は若い美しい女性へと変身した。青年は老人になっていた。彼女が老人にキッスした。すると老人は若い美しい青年と変身した。彼女は老女に戻った。二人がキッスを繰り返すたびに、このことが繰り返された。

 あした、大谷良太くんちに行って、詩集『みんな、きみのことが好きだった。』(書肆ブン・2016年1
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