私の人生らしきもの/幽霊
間のようなものをし始めてから随分と時が経過して、呼吸が苦手になっているらしかった。それは深く考える時に呼吸が止まってしまう癖を言っている。知らずのうちに私の影では苦しみがすくすくと発育していて、次の瞬間、私は肩を叩かれる。私は仮死状態から覚めたように慄然として、次に胸を破裂させるほどの空気を求める。それが日に幾度もある。私の肺にはいつも不満足を強いている。しかし今日に至ってはとんでもない仕打ちをしてしまった。
私はあの不気味な呻き声のような煙を肺に招いてしまった。それは窒息死を遂げた幾万の人々が零した呻き声のようで、精神を病んだ奏者によるヴァイオリンの音色を思わせた。当然、それは光ある出口を求
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