詩の日めくり 二〇一六年九月一日─三十一日/田中宏輔
、きょうは、よかった。
久保寺さんの詩句を引用してたら、40分以上たってた。クスリのんで、寝なきゃ。おやすみなさい。グッジョブ!
二〇一六年九月十五日 「そして、だれもいなくなったシリーズ」
そして、だれもいなくなった学校で、夕日がひとりでたたずんでいた。
そして、だれもいなくなったホームで、電車が自分に乗り降りしていた。
そして、だれもいなくなった公園で、ブランコが自分をキコキコ揺らしていた。
そして、だれもいなくなった屋根の上で、雲が大きく背をのばした。
そして、だれもいなくなった寝室で、雪がシンシンと降っていた。
そして、だれもいなくなった台所
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