詩の日めくり 二〇一六年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
忘れてた。リスペクトールだ。Amazon で探そう。

 リスペクトール、読み直す気はほとんどゼロだが、買っておいた。奇跡的な文体だったことは憶えている。考えられる限り無機的なものだった。

 きょう、久保寺 亨さんという方から、詩集『白状/断片』を送っていただいた。本文に、「ういういしい0(ゼロ)のように」という言葉があるが、ほんとに、ういういしかった。奥付を見てびっくり。ぼくより10年長く生きてらっしゃる方だった。ういういしい詩句をいくつか、みなさんにご紹介しよう。


白状しよう。
ぼくが詩を遊んでいると、
詩の方もぼくを危なっかしく遊んでいて、
遊び遊ばれ、

[次のページ]
戻る   Point(14)