詩の日めくり 二〇一六年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
たよ。ありがとう。これからお風呂に入って、それから塾へ。塾が終わったら、日知庵に行く予定。


二〇一六年六月二十四日 「齢か。」


 いま日知庵から帰った。ここ数週間、体調が悪い。いまだに風邪が治らない。齢か。


二〇一六年六月二十五日 「ああ、京都の夜はおもしろいな。」


 数学のお仕事より詩を書く方がずっと簡単なので、きょうの夜はつぎの文学極道に投稿する「詩の日めくり」をつくろう。日知庵からきみやに行く途中、むかし付き合った子と出合ったけれど、その子はいま付き合ってる子といっしょだったので、目くばせだけして通り違った。ああ、京都の夜はおもしろいな。



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