詩の日めくり 二〇一六年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
らに、だからってことはないのだけれど
ぼくの作品を否定するひとがいても、
それはいいことだと、ぼくは思っているのね。
それに、案外と、感情的な表現をするひとほど
根がやさしかったりするものだからね。

ぼくはクリスチャンじゃないけれど、
すべてを見ている存在があって、ぼくのいまも過去も
そして未来も見られていると思うのね。

ぼくは、ジョン・レノンのことが大好きだけど
ジョンが、愛について、つぎのように、堂々と言っていたからだ。

愛こそがすべてだと。

たしかに、そうだと、ぼくも思う。
そうして、愛のあるところには、人間がおり
人間がいると
[次のページ]
戻る   Point(14)