飢えた魂は余計な肉をつけない(リロード)/ホロウ・シカエルボク
力って凄いんだ、なにかこう、なし崩しにすべてを奪っていくんだよ、ああ、これは死んでしまってもしかたがないかもしれないな、そんな風にいつの間にか考えてしまう、あの時までは、そろそろもう病気か何かで死んでしまってもそれはそれでいいのかななんて考えてた、でも、いざそんな目に遭ってみたら、こいつは絶対に認めたくないなと思ったよ、なにがなんでも生き続けたいってね、自分には気付かないところで、少し草臥れていたのかもしれないな、下らない街でもがきながら人生を書き殴る暮らしにね、だけどね、いつかも書いたことだけど、新しいことってどこからでも始まるんだ、現に俺はいまでも、なにかしら見つけているし、なにかしら知り続け
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